旧軽井沢でコーヒーのテイクアウトはいかがですか[軽井沢コーヒーカンパニースタンド]

ちょうど一年前

様々な方のご協力があり、セッセと自分で作っていたお店。

[軽井沢コーヒーカンパニースタンド]

旧軽井沢の自家焙煎コーヒー豆専門店で焙煎された新鮮なコーヒーを多くの方に手軽に楽しんで頂きたいと思い作ったお店です。

おかげさまで2019年4月19日に無事オープンさせていただきました。

旧軽井沢・テニスコート通りにある軽井沢コーヒーカンパニースタンド

様々な事が初めてでした。

今回は、このコーヒースタンドについて皆様に知って頂きたいと思い記事を書かさせて頂きます。

※現在は水道管破裂防止のため冬季休業中です。。

軽井沢コーヒーカンパニースタンドとは?

元々は旧軽井沢銀座の入り口で自家焙煎コーヒー豆専門店を運営し、日々様々なお客様にコーヒーをご提供させて頂いております。

2019年から心機一転で歩みを始めた【KARUIZAWA COFFEE COMPANY】です。

参考記事↓
■これまでと、これからの板倉和之という人間

2016年から日々豆の販売をさせて頂いている中で多くのお客様から「テイクアウトはできないの?」と聞かれる事が多くありました。

当店は、豆専門店。店頭に置いておる商品の全種類をその場でご試飲いただけます。

しかし、テイクアウトはオープン当初から行っておりませんでした。

元々「自宅や別荘で休む際に、特別なコーヒーをご提供するお店」というコトを目指してやっていました。

※今はコンセプトも少し変わっていますが。。。

参考記事↓
■どんな思いでお店をやるか【ありふれた中の「オンリーワン」】

併せて、飲食店(喫茶店)の営業許可を取るには、お店も狭すぎるのです。

そんな中で、やっぱりやっぱり自分でも改めて思い(欲)が出てきてしまうのです。

「このコーヒーをもっと飲んで欲しいな」と。

そこで、コーヒースタンドを作って皆様に美味しいコーヒーをご提供しようと決めたのです。

「旧軽井沢で自家焙煎された新鮮なコーヒーを、本格的なハンドドリップ抽出で手軽に楽しんで欲しい」と。

ハンドドリップでご提供させていただきます。

これは私のわがままです。

「ハンドドリップ」で楽しんでいただきたいなと思っております。

ご察しかも知れませんが、ハンドドリップは時間をいただきます。

混雑時はお待ち頂かなければいけません。

そこはご理解いただけますと幸いです。

軽井沢コーヒーテイクアウトの懸念~ゴミ返却でキャッシュバック!?~

テイクアウトにした理由は二つあります。

先述にも出た「手軽に楽しんで欲しい」

というコトと

単純に「今の自分にはそれしかできなかった」

からです。

要は大勢のスタッフを抱える事も、広い客席を設けたお店を出す事もできなかったのです。

恥ずかしながら、会社としても、個人としても信用が足りませんでした。

でも決めた以上は諦めるわけにはいきませんでした。

「コーヒーを楽しんで頂きたい」

「旧軽井沢は食べ歩きをして楽しむコトができる町」

「じゃあ、自分のコーヒーと共にその時間を楽しんで欲しい」

と。

コーヒー豆がデザインされたコーヒーカップ

さて、テイクアウトというのは問題があります。

軽井沢は今や「観光地」としても有名な場所。

その中でも店舗を出させて頂いている「旧軽井沢エリア」は、シーズンになると多くの観光客で賑わいます。

旧軽井沢にも数多くのお店が立ち並び、様々なお店がテイクアウトをしています。

そんな観光地には「観光公害」が付き纏います。

騒音や渋滞。そして「ポイ捨てごみ」の問題です。

旧軽井沢は、景観保護の観点もありゴミ箱が少ないです。

(ほとんどありません)

そんな中でテイクアウトをするお店が多いのです。

そうすると「ポイ捨てゴミ」は出てきますよね。

中には仕方なく置いてってしまう人もいるでしょう。

でも、その中には絶対に後悔する人もいるでしょう。

だったら

「後悔させるコトなく、コーヒーを楽しんでいただけばいいのでは無いか?」

「ポイ捨てするのが勿体無いと思わせるコトができればいいのでは無いか?」

そんな思いから当店では

コーヒースタンドでテイクアウトして頂いたコーヒーのカップゴミを

ロースタリーもしくはコーヒースタンドにご返却いただくと「100円キャッシュバック!!!」

並びに

カップ持参で割引!!!

という取り組みをしています。

正直、100円キャッシュバックはキツいのですよ。

でも

「売るだけ」のお店にはしたくなかったんです。

「売った後」も何か心に残って頂けるお店にしたかったんです。

当初の事業計画では、PP製のカップ・フタを使用し、洗って再利用することを考えていました。

ドイツではこのような取り組みが盛んに行われています。

これを旧軽井沢でもやってみようと思ったのです。

でも、なんだろう

不思議なんですよね。

飲食店に行って

お箸とか、スプーンとか、ビールジョッキとか

こういうものは洗って再利用でも気にせずに使うんです、皆さん。

でも、あのテイクアウトの蓋を洗って再利用するということは抵抗があるんです。

もちろんよくあるプラスチックのやつじゃなくてです。

しっかりPP製で作ったものでもです。

きっと抵抗があるんです。

PP製の再利用フタ

そして、情けない話このカップを作るには多額な資金が必要なのです。

なので、まずはテイクアウトでも「ポイ捨てゴミを出さない」という実験をしています。

どのくらいが回収できるのかということです。

馬鹿に思われても構いません。

でも、こういう思いでお店をやっています。

初めての事だらけ

さて、そうと決まればお店づくりなのですが、これが初めてのことばかりなのです。

物件を契約して、、、

そこから。。。

何からやればいいか、さっぱりでした。

自分で夜な夜な無い頭と有る思いを必死に回転させて作った事業計画書だけがありました。

また、物件を見てからというもの、頭の中ではすでにお店はできていました。

それがあったおかげで、整理がつき始めました。

まずは依頼を受けてくださる施工会社に連絡を取り、店舗の打ち合わせ。

自分でひいた不細工な店舗図面を持って、要望を伝え、何度も打ち合わせをしました。

当時の手書きのブサイク店舗図面

また、今回はお店を自分で作ろうと思っていたので様々な本を読んだり、建材屋さんや建築士さんに教えていただきながら

カウンターや棚、ペンキ塗りまでをまずは頭の中で描きながら進めていきました。

そして保健所。

今回は喫茶店営業許可の申請を取得する予定でしたので、こことの打ち合わせも大変でした。

キッチン内の壁や設備など細かく条件が出てきました。

それをクリアするように作っていかなければなりません。

これはとても勉強になりました。

(ロースタリーに関しては、焙煎コーヒーを販売し、試飲をするのみなので保健所の許可は要りません)

そして。

軽井沢町は飲食店を出すにあたって町役場に届けを出さなければいけません。

これも大変。。とにかくうるさいのです。。。

(そのおかげで軽井沢の治安などが保たれているのかも知れませんが)

またそれと同時に近隣住民(土地の所有者)に説明をし、了解を得ます。

理由を話し不動産屋さんに近隣の土地所有者を教えていただき

手紙を書き

事業計画と観光公害に対する考えと対策を書き出し

説明をさせていただきました。

幸い皆さんがとてもいい方で「いいお店にしてくださいね」と仰ってくださいました。

店舗づくりの楽しさ

さて、お店作り。

電気、水道などの重要な工事は業者さんにお任せする算段がついたところで

次は店内をある程度形にしていきます。

コーヒースタンドなので、大きいものはカウンター。

とその前に、まず保健所の許可を取るための壁の工事です。

キッチン内の壁は凹凸があってはいけないのです。

借りた物件は古い建物で、壁も凹凸があるような施工がされていました。

そこの改修工事です。

木枠を貼り、そこに耐熱ボードを貼り、耐水加工を施し、耐水のペンキで仕上げて・・・・

壁工事の様子

次に耐久性のあるように棚を作って、色を塗って・・・・

この後茶色に変身します。

次にカウンターの枠を作って、天板を貼って、色を塗って・・・・

カウンター木枠
天板色塗り

ここの作業は毎日が本当に楽しく、とてもいい経験だったと思います。

自分でお店を作り、愛着が湧いたお店は特別です。

完成間近の電気容量不足判明

そんなこんなで施工が進み、あと少しでオープンが見えてきた時のこと。。。

「建物が古くて、現状だと電力が全く足りません。」との連絡が。

え、今更?

元々容量を増やせば行けるというお話をいただいていたのですが、ここへ来て容量もこれ以上増やせない事が判明したのです。

これがオープンの約2週間ほど前。

「全く新しく電力を引いてこないといけません」とのこと。

痛い出費です。

でも、やるしかありません。

すぐに手配して頂いたのですが、工事に入れる日がオープン予定の2日前でした。

電力を引っ張って頂いたのが2日前。

そこから店内の電気工事が入ったのが前日。

すごく焦っていたのを覚えています。

軽井沢コーヒーカンパニースタンドOPEN

すごく掻い摘みましたが

とかくしているうちに、OPENを迎えたわけです。

オープンから1週間のうちはとても緊張していたのを覚えています。

もちろん、営業中はこれからも程よい緊張の中でお店を運営していくのでしょう。

とにかく、オープンからの1週間は緊張していました。

でも、様々な方のお力添えでオープンできたこのお店。

本当に宝物です。

現在は冬季休業中ですが、また4月から皆様にお会いできるのが今から楽しみです。

お店には絵本も置いております。

シーズン中のルーティーン

「ポイ捨てゴミを出したく無い」との理由でキャッシュバックを実施しているのですが、ボクは少し心配症なところがあります。

なので、毎朝旧軽井沢界隈をゴミ拾いしています。

雨の日でも長靴を履いてしています。

理由は二つで

「朝のゴミ拾いが気持ちいいから」

単純に

「うちのロゴの入ったポイ捨てゴミが町に出るのが嫌だから」

です。

だから毎朝お店が開く前にトングとちりとりを持ち

10円をポケットにいれて

まず諏訪神社に行きお参りをして

ゴミ拾いをしています。

あ、コーヒースタンドがお休み中はお休みさせて頂いておりますが。。。

正直な思い

正直な事を言います。

私は自分勝手な生き物です。

ゴミ拾いも

「自分とこのロゴの入ったポイ捨てゴミが出るのが嫌だから」

という理由で始めました。

(厳密にいうと後から思いつきで始めたのではなく、事業計画の中にすでに「ゴミ拾いをする」はありました。)

ですがもちろん、通る道に落ちているポイ捨てゴミは拾っています。

断トツでタバコの吸殻が多いですね!!!

それはさておき、正直他のお店のゴミなんて僕が拾わなくてもいいんです。

でも僕が拾います。

飲み残しや食べ残しも拾います。

正直嫌です。

でも、少しでも何か変わればいいんです。

少しでもポイ捨てゴミが減ればいいんです。

旧軽井沢町が綺麗になればいいんです。

「じゃあゴミの出るような商売するなよ」

と思う方もいるでしょう。

でも

自分の時間を削って

自分の人生を削って

毎朝ゴミ拾いしてもいいから

純粋に自分のコーヒーを皆さんに楽しんで欲しいと思ったのです。

旧軽井沢でコーヒーをテイクアウトし

お友達とお話ししながら歩き

旧軽井沢を観光して周り

帰りにゴミを返却してキャッシュバックを受ける。

こんなスタイルが広がって欲しいなと思っています。

これからの軽井沢コーヒーカンパニー

軽井沢コーヒーカンパニーは、現在ロースタリー・スタンドを運営させて頂いております。

ショップカードたち

皆様の生活に寄り添うコーヒー専門店を目指しています。

「このコーヒーと過ごす時間が幸せでありますように」と

思いを込めながら日々コーヒーをご提供させて頂いております。

旧軽井沢という小さな町で、コーヒー専門店として日々精進しています。

コーヒースタンドは現在冬季休業中となりご利用いただけませんが

4月中旬から、2020年度の営業を再開いたします。

今年も多くの皆さまにご来店いただけることを願っています。

そして、多くの出会いがあることを願っています。

こんな軽井沢コーヒーカンパニーですが

引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

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KARUIZAWA COFFEE COMPANY
板倉和之

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